CSEL 設定の CD-ROM ドライブを Master にする

2003/03/11 更新

はじめに

 98note の純正 CD-ROM ドライブは Master 固定のものが使われています。しかし、一般に売られている薄型 CD-ROM ドライブ(DVD, CD-RW ドライブも含む)はほとんどが CSEL になっています。CSEL 設定のドライブを 98note に取り付けると、Slave になってしまい、neccdm.sys や、NT 4.0 では認識できなくなってしまいます。ここでは、CSEL 設定の CD-ROM ドライブを Master にするための改造を紹介します。(もちろん、DOS で認識させるためなら、わざわざ改造せずとも、IDEflags を使って neccdm.sys を Secondary-Slave に対応させて使っても良いわけですが。)

改造の方針

 薄型 CD-ROM ドライブ用コネクタの 47pin は CSEL という端子になっています。この CSEL を GND に接続すると Master になり、オープン(どこにも接続しない)で Slave となります。98note では CSEL がオープンとなっているようですから、これを GND に接続すれば目的が達成できるわけです。なお、47pin の隣の 45pin は GND となっています。

改造例 (Ls150)

 Ls150 のファイルベースの改造の様子です。
 47pin(CSEL) と 45pin(GND) から線を引き出して、その間に DIP スイッチを入れることで、Master と Slave を切り替えられるようにしてみました。ON で Master、OFF で Slave となります。

Ls150 ファイルベース DIP-SW 周辺

 ファイルベースの内側には導電性塗料が塗られているので、絶縁のため、ビニールテープを貼って、その上に DIP-SW を両面テープで固定しました。

コネクタ周辺

 コネクタの足に半田を足して、そこに予備半田をしておいた φ0.2mm のポリウレタン線(UEW)を半田付けしました。コネクタのピッチはかなり細かいので、できるだけ細い線を使った方が作業がやりやすいでしょう。

 Master/Slave を切り替える必要などないという場合には、47pin と 45pin を半田でショートさせてしまうのが楽かもしれません。(あまりお薦めしませんが。)

参考リンク


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