SpringM 機能強化パッチ

2020/11/11 更新

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SpringM 機能強化パッチ について



                  SpringM 機能強化パッチ  Ver.1.50k44b
                                          by K.Takata


1.概要
     たけと98氏による高機能キーボードファイラー SpringM (*1) Ver.1.50
    を大容量ディスクに対応させたり、機能を改善・追加するパッチです。
     SpringM には、2GiB (*2) 以上のファイルサイズ・ディスクサイズが、正
    しく表示されない(負の値になるなど)という不具合があります。このパッ
    チを当てることで、2GiB 以上のファイルサイズ・ディスクサイズが正しく
    表示されるようになります。
     各種統合アーカイバ DLL を使用することで、対応アーカイブファイルを
    増やすことができるようになります。
     migemo.dll, onig.dll を使用することで、C/Migemo (*3) によるローマ
    字入力の日本語インクリメンタルサーチが可能になります。
     その他にもいくつかの表示や操作性が改善されます。

      (*1) 別名「春M」
        http://homepage1.nifty.com/TAKETO98/down.html
        http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se049220.html

      (*2)
        2[GiB] = 2 * 1024^3 = 2147483648 [bytes] ≒ 2.15[GB]

      (*3)
        http://www.kaoriya.net/software/cmigemo



2.動作環境
    ・SpringM 1.50 が動く環境。
      (当方では、Win2k/XP/Vista/7/10 にて動作を確認。)



3.パッチの当て方、インストール
    0.  オリジナル版をインストールしておいてください。(Vista 以降で使う
        場合は、C:\Program Files 以外にインストールしてください。)
    1.  SPRINGM.EXE と同じディレクトリに、spm150k44.exe と
        spm150k44.exe.manifest をコピーしてください。
    2.  SPRINGM.EXE のバックアップを取ってください。(SPRINGM.org.exe な
        どの名前で同じディレクトリにコピーしておき、何かあったときにすぐ
        に実行できる状態にしておくと良いでしょう。)
    3.  もし SpringM を実行している場合はそれを終了させてください。
        (WinNT 系では終了させなくても大丈夫な場合もありますが、終了させ
        た方が無難でしょう。)
    4.  spm150k44.exe を実行してください。
       (WDiff を使った自己展開ファイルとなっています。)
    5.  springm.dll と spmdll.ini を SPRINGM.EXE と同じディレクトリにコ
        ピーしてください。(以前のバージョンに同梱していた dirtime.dll
        は、springm.dll に統合されたので必要なくなりました。)
    6.  C/Migemo を使う場合は、4.17.2. を参照して、onig.dll, migemo.dll、
        および、辞書を追加インストールしてください。



4.オリジナル版からの変更点
     このパッチを当てることで変更される点を説明します。

4.1. ファイルサイズなど
     2GiB 以上 のファイルサイズが正常に表示されるようになります。もちろ
    ん NTFS 上の 4GiB 以上のファイルでも正しい値が表示されます。
     また、ファイラー画面上部に表示されるファイルサイズを3桁区切りで表
    示するように変更してあります。これと合わせて、ファイラー画面上部に表
    示されるタイムスタンプは、年を4桁で表示するように変更し、新たに秒も
    表示するように変更してあります。(ファイラーのメイン画面は従来通りの
    表示形式となっています。)


4.2. マークファイルの合計サイズ
     マークファイルの合計サイズが 2GiB 以上のときでも正常な値が表示され
    るようになります。
     なお、合計サイズは、ファイルがディスク上で占有しているサイズで計算
    されます。Ver.1.50k16 からは、Win9x の FAT32 上のファイルの場合でも、
    正確な占有サイズを求めることができるようになりました。しかし、Win9x
    から他のネットワークドライブにアクセスした場合や、Win2x/XP からネッ
    トワーク経由で Win9x の FAT32 ドライブにアクセスした場合は、正確なク
    ラスタサイズを取得できないので、クラスタサイズ 1byte として占有サイ
    ズを計算します。
     基本的にはローカルドライブであれば正確なファイルの占有サイズを取得
    できるはずですが、ローカルドライブの場合でも、ファイル(or ディレク
    トリ)のプロパティで表示されるディスク上のサイズより多少大きな値が表
    示されることがあります。これは、SpringM ではディレクトリ1つに付きク
    ラスタを1つ消費するとして計算しているのに対し、プロパティではディレ
    クトリ自身のサイズは考慮していないからです。ただし、実際には、1つの
    ディレクトリが使用しているクラスタは1つとは限らないので、SpringM の
    場合でも必ずしも真の値が表示されているわけではありません。

     ディレクトリにマークを付けるときと外すときで、「ディレクトリのサイ
    ズも計算」オプションの状態が違っていると、マークファイルの合計サイズ
    がおかしくなるバグも修正してあります。(1.50k26 以降)


4.3. ディスクサイズ
     ディスクの総容量・使用容量・空き容量が 2GiB 以上の場合でも正しい値
    が表示されるようになります。
     また、オリジナル版では、Win9x では UNC パスの場合にはディスクサイ
    ズは表示されませんが、このパッチを当てることで、Win95 OSR2 以上であ
    れば、UNC パスでもディスクサイズが表示されるようになります。


4.4. lview の表示
     オリジナル版では、lview のファイル名表示部分には 13文字分のスペー
    スしか確保されていませんでした。そのため、アーカイブファイル内に、そ
    れより長い名前を持つファイルがあると表示が崩れていました。このパッチ
    を当てると、30文字分のスペースが割り当てられるため、ファイル名の長さ
    がそれ以下ならば表示は崩れなくなりました。根本的な解決法ではありませ
    んが、かなり見栄えが改善されます。(spring.exe 内の %-13s という文字
    列を %-30s に置き換えることで実現しています。)
     また、タイムスタンプの不自然な表示が改善されます。
      (ex. 2004/ 4/ 1 15: 0 => 2004/04/01 15:00)

     1.50k10 以降では、lview で zip ファイルを見るとタイムスタンプが 9
    時間ずれる問題が解消されます。

     1.50k11 以降では、lview で zip ファイルを見ると、約 2MiB 以上のフ
    ァイルの圧縮率が正しく表示されない問題が改善されます。

     1.50k14 以降では、lview でタイムスタンプが秒単位まで表示されるよう
    になります。


    (訂正)  以前のバージョンで、axzip.spi は unzip32.dll を使用してい
              るという趣旨のことを書いていましたが間違いでした。偽
              UnZip32.DLL (*4) や 7-zip32.dll (*5) を使わずとも
              axzip.spi は単独で ZIP ファイルを扱えます。なお、1.50k13
              以降では axzip.spi は使用しません。(詳細は 4.10. を参照)

      (*4) http://www31.ocn.ne.jp/~heropa/funzip32dll.htm
      (*5) http://www.csdinc.co.jp/archiver/lib/7-zip32.html


4.5. lview の .bz2 への対応
    (1.50k13 で大幅に変更になりました。4.10. をご覧ください。なお .taz
    への対応も再開しています。)

     lview で .bz2 (.tar.bz2) ファイルを直接見られるようになります。た
    だし、逆に .taz が見られなくなります。現在流通しているファイルは、
    .taz よりも .bz2 の方が遙かに多いと思われますので、このように変更し
    ました。

     デフォルトでは .bz2 への拡張子関連付けが設定されていませんので、コ
    ンフィグファイル (springm.cfg) の [EXT] セクションに、

        BZ2,lview,lview /V

    と書き足してください。


4.6. ダイアログボックスの修正
     いくつかのダイアログボックスでアクセスキーを追加してあります。具体
    的には、コピー・移動時に同名ファイルが存在したときに表示されるダイア
    ログボックスのほか、属性変更、タイムスタンプ変更、ユーザー定義編集、
    エイリアス編集、LOGLIST編集、COPYLIST編集、FUNCTION編集、関連付け編
    集の各ダイアログボックスに追加してあります。
     また、いくつかのダイアログボックスでは、Enter, Esc キーが効くよう
    に変更してあります。

     OK, Cancel ボタンの表記が全角と半角でバラバラだったのを半角に統一
    してあります。

     長いファイル名を持つファイルのタイムスタンプを変更するときに、ダイ
    アログボックスに、縦横両方のスクロールバーが表示されていたのを、横ス
    クロールバーだけが表示されるように変更してあります。(ただし、スクロ
    ールバーの幅を標準よりも太く設定しているような場合には、相変わらず縦
    横両方が表示されるかもしれません。)

     バージョン情報ダイアログボックスに表示されるバージョンが変更されま
    す。


4.7. メニューの修正
     メインメニューの一部や、ポップアップメニューにアクセスキーを追加し
    てあります。


4.8. ディレクトリのタイムスタンプの変更
     ディレクトリのタイムスタンプを変更できるようになります。特に、
    WinNT 系だけでなく、Win9x でもディレクトリのタイムスタンプの変更がで
    きる点が大きな特徴です。
     なお、FAT ファイルシステム上では、サブディレクトリ内の、"." と
    ".." の2つのエントリのタイムスタンプは変更されません。これは、
    Windows の仕様だと思われます。
     また、タイムスタンプは、SpringM の内部動作の都合で、ファイルシステ
    ムに関係なく 2秒単位でしか変更できません。

     以前のバージョンで使用していた dirtime.dll は、springm.dll に統合
    されました。なお、sprinm.dll のソースの一部は、拙作の touch (*6) に
    同梱してあるものと同一です。

      (*6) http://k-takata.o.oo7.jp/mysoft/touch.html


4.9. テキストビューワーのバグ修正
     テキストビューワーで、ディレクトリや存在しないファイルを開こうとす
    ると、直前に開いていたファイルが表示されてしまうバグを修正してありま
    す。(1.50k13 以降)


4.10. ファイルの解凍と lview の各種アーカイブへの対応
     U コマンドによるファイルの解凍と lview が、cab, rar などの各種のア
    ーカイブファイルに対応しました。オリジナル版では、.lzh は
    unlha32.dll、.tar.gz などは tar32.dll、.zip は axzip.spi で扱うよう
    になっており、これ以外のアーカイブファイルは扱うことができませんでし
    た。1.50k13 からは、対応しているアーカイブの種類を大幅に拡大し、さら
    に、ユーザーが自ら対応するアーカイブを増やせるようになりました。
     これらのアーカイブファイル関連の機能は、springm.dll で実現していま
    す。オリジナル版では、unlha32.dll が暗黙的リンクされており、起動時に
    unlha32.dll が必須でしたが、1.50k13 からは、unlha32.dll は動的にロー
    ドされるように変更され、代わりに、springm.dll が必須となりました。こ
    れにより、SpringM の起動中でも、unlha32.dll のバージョンアップが可能
    になりました。
     また、.zip ファイルは、axzip.spi の代わりに 7-zip32.dll で扱うよう
    に変更されました。これにより、今まで扱えなかったパスワード付きの
    .zip ファイルや、Java で作成された .zip ファイルも扱えるようになりま
    した。

     アーカイブファイルを扱うには、それに対応した統合アーカイバ DLL を
    用意する必要があります。(springm.dll が各種統合アーカイバ DLL を呼
    び出して処理を行います。) 以下に拡張子と対応する DLL の例を示します。

        .lzh                    unlha32.dll
        .tar, .gz, .bz2 など    tar32.dll
        .zip, .7z など          7-zip32.dll
        .cab                    cab32.dll (dcab32.dll)
        .rar                    unrar32.dll

     アーカイブファイルの拡張子と、使用する統合アーカイバ DLL との対応
    は、spmdll.ini に記述してあります。現バージョンでも「統合アーカイバ
    プロジェクト」で公開されている DLL のほとんどに対応させてあるつもり
    ですが、新たに対応させたい DLL がある場合は、spmdll.ini 内の説明に従
    って、spmdll.ini を編集してください。

     アーカイブファイル上で Enter を押したときに自動的に lview が開くよ
    うにするには、拡張子関連付けの設定が必要になります。コンフィグファイ
    ル (springm.cfg) の [EXT] セクションに、

        bz2,lview,lview /V
        rar,lview,lview /V
        cab,lview,lview /V
        jar,"shexe open,",lview

    という感じで、必要な拡張子の分だけ書き足してください。最後の jar の
    例について補足すると、この場合、Enter を押すとシステムの関連付けが実
    行され、Shift + Enter を押すと lview が開くようになります。Java アプ
    リケーションを簡単に実行できるようにするにはこのような設定が良いでし
    ょう。

     アーカイブファイル内のアーカイブファイルを lview を開くかどうかは、
    通常の拡張子関連付けとは別の方法で、ファイルの拡張子で判断を行ってい
    ます。lview で開く拡張子は、spmdll.ini の [lview] セクションに記載さ
    れています。(1.50k43 以降)

    (注) 現バージョンでは、Yz2.dll を使って yz2 ファイルを lview で見
    ると、ファイル閲覧や個別ファイルの解凍時にエラーが発生します。
    Yz2.dll の問題だと思われますが、対応策が判明していないので .yz2 に対
    して lview は使用しないでください。(U コマンドによる一括解凍は問題
    ありません。)


    ・Ver.1.50k15a での動作確認済みリスト
        .lzh, .zip (.jar, .xpi), .7z, .cab, .rar, .tar (.tgz, .gz, .tbz,
        .bz2, .taz), .ish(*7), .gca, .yz1, .yz2(*7), .noa, .hki, .dz,
        .iso

        (*7) U コマンドでの一括解凍のみ対応、lview 不可


4.11. Pack コマンドの各種アーカイブへの対応
     P コマンドでのファイルの圧縮で、zip, tgz, yz1 などの各種の形式が使
    えるようになります。
     アーカイブ名を入力する際に、拡張子を省略した場合は、今まで通り lzh
    で圧縮されますが、拡張子を入力するとその拡張子に応じた形式で圧縮され
    ます。圧縮を行うには、それに対応した各種統合アーカイバ DLL が必要と
    なります。
     なお、アーカイブ名に '.' を含む場合、最後の '.' 以降が拡張子として
    判断されます。そのため、'.' を含むアーカイブ名を使用する場合は、拡張
    子を明示する必要があります。

     アーカイブファイルの拡張子と、使用する統合アーカイバ DLL との対応
    は、spmdll.ini に記述してあります。

     コマンドライン書式やマークファイルの書式の違いにより、一部制限があ
    る形式もあります。(例: .cab, .hki)

    ・Ver.1.50k15a での動作確認済みリスト
        .lzh, .zip (.jar, .xpi), .7z, .cab(*8), .tar (.tgz, .gz, .tbz,
        .bz2), .yz1, .hki(*9)

        (*8) ディレクトリの圧縮不可
        (*9) マークファイルの圧縮不可


4.12. ジャンクションへの一部対応
     NTFS では、Unix のシンボリックリンクに相当するような機能として、ジ
    ャンクションという物があります。ジャンクションを使うとディレクトリに
    別名を付けることができます。
     Ver.1.50k16 からは、別ドライブのディレクトリへのジャンクションをカ
    レントディレクトリにしたときには、リンク先のドライブの容量を表示する
    ようになりました。

    (重要)  Vista より前の OS (XP, 2k 等) ではジャンクションの削除には
              対応していません。削除しようとすると、リンク先のディレクト
              リの中身が空になってしまいます。ジャンクションを削除するに
              は、コマンドプロンプトから rmdir コマンドを使って削除して
              ください。


4.13. 関連付け実行の修正
     Vista や XP の一部で、OS の関連付け実行が機能しない場合があったの
    を修正しました。
     技術的には、ShellExecute() の第 2 引数 (lpVerb) に "Open" や
    "opennew" などが指定されていたところを、NULL を指定するように変更し、
    常にデフォルトの動作が実行されるようにしました。また、SpringM 上で関
    連付けがされていない場合は、OS 上で関連付けがされているかどうかに関
    わらず、必ず OS での関連付け実行を試行するようにしました。


4.14. スクロールバーの位置・長さがおかしいバグを修正
     BackSpace キーを押したり、カーソルを <..> に合わせて Enter キーを
    押すなどして1つ上の階層のディレクトリに戻ったとき、ファイラー画面の
    スクロールバーの位置がずれるバグを修正しました。これにより、マウスで
    の操作が改善されます。(1.50k20 以降)

     また、ファイル数がページ単位にちょうど収まる場合、バーの長さが短く
    なり、実際よりもページが1つ余分にあるかのように表示される問題を修正
    しました。(1.50k24 以降)

     ファイラー画面のサイズを変更したときに、ページ数が変わってもスクロ
    ールバーの長さが変更されないバグも修正しました。(1.50k29 以降)


4.15. マークを解除しないように変更
     コマンドを実行した後や、他のアプリからフォーカスが移ってきたときに、
    SpringM はファイルの一覧を再読込しますが、その際にマークが解除されな
    いように変更しました。(1.50k21 以降)

     今までは、マークファイルのコピー後や属性・タイムスタンプを変更した
    後にはマークは解除されていましたが、これらのコマンド実行後もマークは
    解除されなくなりました。また、これらのコマンドを呼び出してからキャン
    セルした場合も同様にマークは解除されなくなりました。また、マークファ
    イルの削除時に削除できないファイルがあった場合は、それらのファイルの
    マークも残ったままとなります。

     ファイル一覧の再読込時には、マークファイルのサイズも再計算していま
    す。ディレクトリのマーク時に、ディレクトリのサイズを表示する設定にし
    ている場合は、ディレクトリのサイズも再計算するため、再読込には時間が
    掛かる場合があります。巨大なディレクトリをマークした場合、コピーやフ
    ォーカス移動などの操作には注意が必要です。(メニュー →「表示」→
    「表示方法」→「ディレクトリのサイズも計算」で設定変更できます。)


4.16. ディレクトリ名を大文字化しないように変更
     オリジナルの SpringM では、「カレントディレクトリの変更」ダイアロ
    グボックスで入力したディレクトリ名や、LOGLIST, COPYLIST のディレクト
    リ名は、すべて大文字化して処理されていました。この仕様では、Cygwin
    のようにディレクトリ名の大文字小文字を(ある程度)区別して扱うような
    ソフトを使う場合に不都合が起こる場合がありました。
     Ver.1.50k23 からは、入力されたディレクトリ名をそのまま扱うようにな
    りました。ただし、ドライブ名は大文字化して扱われます。また、入力され
    たディレクトリ名の大文字小文字を実際のディレクトリ名に合わせることは
    しません。


4.17. インクリメンタルサーチ機能の追加
     ファイラー画面でインクリメンタルサーチができるようになりました。
    (1.50k24 以降)
     また、onig.dll, migemo.dll と辞書をインストールすることで、
    C/Migemo によるローマ字入力の日本語インクリメンタルサーチが使えるよ
    うになります。(1.50k25 以降)

     オリジナル版の SpringM にも、Ctrl + アルファベットキー によるファ
    イル検索機能がありましたが、このインクリメンタルサーチ機能を使うこと
    でより素早く目的のファイルを探し出すことが可能になることでしょう。

4.17.1. インクリメンタルサーチ機能の使用法
     ファイラー画面でフルキーボードの / を押すと、画面下部のシェル部に
    "i-migemo: " または "i-search: " と表示され、そこにフォーカスが移動
    し、インクリメンタルサーチモードになります。(現在、インクリメンタル
    サーチの起動は / に固定されており、変更できません。)
     "i-migemo: " と表示された場合は、C/Migemo が有効になっており、ロー
    マ字入力でインクリメンタルサーチが可能です。"i-search: " と表示され
    た場合は、C/Migemo がインストールされていないなどの理由により、
    C/Migemo は無効になっており、普通のインクリメンタルサーチとなります。
     / の代わりに Shift + / (つまり ?) を押すと、"i-search: " と表示さ
    れ、常に C/Migemo 無効の状態でインクリメンタルサーチを起動します。

     インクリメンタルサーチモードでは、入力した文字で始まるファイル名が
    見つかると、そのファイルにファイラー画面のカーソルが移動します。その
    状態で、↓ または Ctrl + N を押すと、次に見つかったファイルにカーソ
    ルが移動します。↑ または Ctrl + P を押すと、前に見つかったファイル
    にカーソルが移動します。
     Shift + Space を押すと、カーソル位置のファイルのマークが反転し、次
    に見つかったファイルにカーソルが移動します。
     Enter、Tab、ファンクションキー、Ctrl + ↑ などを押すと、インクリメ
    ンタルサーチは終了し、ファイル操作部にフォーカスが戻ります。シェル部
    で Esc を押した時、ファイル操作部に戻る設定にしている場合は、Esc で
    もインクリメンタルサーチを終了できます。
     インクリメンタルサーチモードで、先頭に * を入力すると、部分一致検
    索として扱われ、* 以降の文字を含むファイル名を探し出します。

     なお、Migemo は、入力文字が短い場合には、処理に時間が掛かる場合が
    あります。そこで、入力が1文字の場合は、検索処理を一定時間待つように
    し、待ち時間の間に新たな入力があれば、最初の1文字での検索を省略する
    ことで、応答の高速化を図っています。(1.50k26 以降)

4.17.2. C/Migemo の入手とインストール方法
     C/Migemo を使うには、C/Migemo の本体である migemo.dll と辞書、およ
    び正規表現ライブラリ「鬼車 (Oniguruma)」の onig.dll が必要になります。
    migemo.dll と辞書は、C/Migemo の公式サイト (*3) で「バイナリ(DLL)」
    として公開されています。onig.dll は当パッチの配布ページで別途配布し
    ています。
     C/Migemo の配布ファイルを解凍すると、いくつかのファイルが出てきま
    すが、そのうち、migemo.dll を SPRINGM.EXE があるディレクトリに置いて
    ください。また、dict\cp932 ディレクトリの中のファイルを SPRINGM.EXE
    があるディレクトリに dict ディレクトリを作成し、そこにコピーしてくだ
    さい。鬼車の方は、解凍して出てきた onig.dll をそのまま SPRINGM.EXE
    があるディレクトリに置いてください。


4.18. Find 機能の仕様変更・強化
     Find マスク機能での、ワイルドカードの処理を変更・強化し、加えて正
    規表現も使用できるようにしました。(1.50k26, k27 以降)

4.18.1. ワイルドカード
     オリジナル版は、'*' は '.' を除くすべての文字にマッチする仕様でし
    たが、'.' を含むすべての文字にマッチするように変更しました。これに合
    わせて、'.' は、一部の例外を除いて、特別な文字として扱わなくなりまし
    た。また、*foo*bar*.txt などのように複雑な部分一致検索ができるように
    なりました。

     オリジナル版では、*.txt と入力すると foo.bar.txt など、'.' を2つ
    以上含むファイルにはマッチしないため、Windows の関連付けとの整合が取
    れず不便でした。変更後は、拡張子が .txt であるすべてのファイルにマッ
    チするようになります。(実際にはそれに加えて .txt というファイルにも
    マッチします。)
     *.* は、厳密に解釈すると、'.' を1つ以上含むファイルにマッチすべき
    ですが、今までとの互換性のため、すべてのファイルにマッチします。また、
    *. は拡張子のないファイルにマッチする特別な表記となっています。

    例)
        *       すべてのファイルにマッチ
        *.      拡張子のないファイルにマッチ(foo, .foo など)
        ?*.?*   拡張子のあるファイルにマッチ
        *.*     例外的にすべてのファイルにマッチ
        *.*.*   . を2つ以上含むファイルにマッチ
        *.txt   .txt, foo.txt, foo.bar.txt などにマッチ
        ?*.txt  拡張子が .txt であるファイルにマッチ
        *txt*   txt.foo, bartxtfoo, bar.txt などにマッチ

4.18.2. 正規表現
     Find マスクの1文字目に '/' を入力した場合、正規表現を使ったファイ
    ル検索を行うようになりました。(1.50k27 以降)
     正規表現を使うには、onig.dll のインストールが必要です。(4.17.2.
    参照)

     正規表現は、鬼車の Ruby 文法が使用できます。また、大文字小文字は区
    別されます。入力した正規表現にファイル名が完全一致したファイルのみが
    表示されます。
     通常表記では、[*.ext1,*.ext2,*.ext3], [TITLE] というように、複数の
    マスクを設定したり、タイトルを指定することができましたが、正規表現を
    使った場合には、これらの機能は使用できません。'/' 以降の文字はすべて
    単一の正規表現として扱われます。

    例)
        /.*             すべてのファイルにマッチ
        /.[^.]*         拡張子のないファイルにマッチ
        /.+\.txt        拡張子が小文字の .txt のファイルにマッチ
        /(?i).*txt.*    ファイル名に txt を含むものにマッチ(大文字小文
                        字の区別なし)


4.19. ジャンクションやシンボリックリンクの明示
     ジャンクションやシンボリックリンクを明示するようにしました。
    (1.50k28 以降)

     設定画面で「フォルダは<>で括って表示」にチェックを付けているとき、
    ディレクトリへのジャンクションやシンボリックリンクは、<> の代わりに
    [] で括って表示するようにしました。([] は、通常のファイル名・ディレ
    クトリ名にも使用可能な文字ですので多少混乱するかもしれませんが、その
    ような名前のファイルやディレクトリとは色やファイルサイズ表示の有無で
    見分けは付くはずです。)

     ジャンクションやシンボリックリンクの表示色が変更できるようになりま
    した。ただし、設定のための UI はありませんので、色設定ファイル
    (SPRINGM.COL) を直接編集する必要があります。
     1.50k28 以降の実行ファイルを実行すると、SPRINGM.COL の最後に、

        31,8421376

    と書かれた行が追加されているはずです。8421376 の部分を適当な値に書き
    換えれば色が変更できます。値は、R + G*256 + B*65536 で算出します。
    (0≦R,G,B≦255)

     なお、現バージョンでは、表示色の優先度は以下のようになっています。
    複数の属性が同時に指定されている場合は、上の方の属性の色で表示されま
    す。

        1. System 属性
        2. Hidden 属性
        3. Read Only 属性
        4. Reparse Point (ジャンクションやシンボリックリンク)
        5. Directory


4.20. ファイル名をツールチップで表示
     ファイラー画面で、ファイル名をツールチップで表示するようにしました。
    (1.50k31 以降)
     ウィンドウ内にファイル名が収まりきらないような長いファイル名を使っ
    ている際に、ファイル名の確認が楽になります。また、ジャンクション、シ
    ンボリックリンク、ショートカットの場合にはリンク先も表示するようにな
    っています。(今後、表示内容変更の可能性あり)


4.21. マウスホイールへの対応
     ファイラー画面で、マウスホイールでページを切り替えられるようにしま
    した。(1.50k31 以降)
     ただし、この機能は実験的なものであり、他のマウスツールとの競合を起
    こす可能性もあります。
     (自分が試したいくつかのマウスツールでは、テキストビューワーでマウ
    スホイールを有効にすることはできたのですが、ファイラー画面では有効に
    できなかったため、個別対応をすることにしました。)


4.22. "&" を含むファイル名の表示修正
     ファイル名に "&" を含むとき、ファイラー画面上部のファイル名が正し
    く表示されないのを修正しました。(1.50k31 以降)


4.23. ショートカットのリンク先ディレクトリへの移動
     ディレクトリへのショートカットを選択して、Enter を押すかダブルクリ
    ックすると、リンク先ディレクトリに移動するようになりました。(1.50k33
    以降)
     これに合わせて、ディレクトリへのショートカットはディレクトリと同じ
    色で表示するようになりました。


4.24. ショートカットのリンク先ファイルのオープン
     ショートカットのリンク先が通常ファイルの場合、Enter またはダブルク
    リックで SpringM の関連付け実行を試行するようになりました。(1.50k35
    以降)

     ショートカットのリンク先は1段階しかたどりません。リンク先がショー
    トカットファイルの場合は、そのショートカットをシステムの関連付けを使
    って実行します。
     ショートカットで指定されているカレントディレクトリは無視されます。
     ショートカットに引数が指定されている場合は、SpringM の関連付けを使
    わずに直接システムの関連付けを使って実行します。
     シェル上でショートカットファイルを指定して実行した場合は、今まで通
    り直接システムの関連付けを使って実行します。


4.25. コンテキストメニューの改善
     コンテキストメニューの機能が改善されました。(1.50k36 以降)

     以下の点が改善されています。
        ・オーナードローに対応。
          TortoiseSVN などのメニューが正しく表示されるようになります。
        ・「送る」メニューの改善
          「送る」メニューに表示される項目が増え、アイコンも表示されるよ
          うになります。
        ・Shift を押しながらの表示に対応。
          エクスプローラと同様に、Shift を押しながらコンテキストメニュー
          を表示すると、メニューの項目が拡張されます。


4.26. 1列表示モードの新設
     長いファイル名を見やすくするために、1列表示モードを新設しました。
    (1.50k38 以降)

     従来のファイルの表示方式は以下の2つがありました。
        ・ファイル名+サイズ+日付表示
        ・ファイル名のみ表示
    ここでは、便宜的に前者を2列表示モード、後者を5列表示モードと呼ぶこと
    にします。1.50k38 以降では、この2つのモードに対し、それぞれ 1列で表
    示するモードが加わりました。

4.26.1. 1列表示モードの使用方法
     フルキーボードの 1 を入力すると、1列表示モードと現在の表示モードが
    トグルで切り替わります。(現在、1列表示モードの切り替えは 1 に固定さ
    れており、変更できません。)

     2列表示モード時に、1列表示モードに切り替えると、ファイル名+サイズ
    +日付表示が 1列で表示されます。
     5列表示モード時に、1列表示モードに切り替えると、ファイル名のみが 1
    列で表示されます。
     1列表示モード時に、2 または 5 を入力すると、それぞれ、2列表示モー
    ド、5列表示モードに切り替わります。(キーカスタマイズで変更していな
    い場合)

     現バージョンでは、1列表示モードは SpringM を終了すると解除されてし
    まいます。

4.26.2. 表示モードの動作詳細
     SpringM は、ウィンドウ幅に合わせて表示列数が動的に変更されるように
    なっていますが、その列数は MS-DOS 時代のファイラーの画面サイズを規準
    にしているようです。
     SpringM では、ファイル情報の最小表示文字数が決めてあり、文字数がそ
    れを下回らない範囲で、列数が最大になるように調節しています。
     具体的には、2列表示モードでは、
        マーク: 1文字 ('*' の表示用)
        ファイル名: 12文字 (8.3形式が表示できる幅)
        空き: 1文字
        ファイルサイズ: 9文字
        空き: 1文字
        日時: 14文字 (yy/mm/dd hh:mm)
        空き: 1文字
    を合計した 39文字が最小幅となっています。例えば、ウィンドウ幅が、117
    文字 (=39*3) 表示できる幅があれば、3列表示になりますが、116文字分な
    らば、2列表示になるということです。
     なお、5列表示モードでは、
        マーク: 1文字
        ファイル名: 16文字
        空き: 1文字
    の 18文字が最小幅となっています。

     1.50k38 で新設された 1列表示モードでは、最小表示文字数を 255文字に
    設定しています。


4.27. ファイルソートの修正
     ファイルソートのバグをいくつか修正してあります。(1.50k39 以降)

    ・ファイルサイズでソート時、2GiB を超えるファイルが正しくソートされ
      ないのを修正。
    ・ファイル名でソート時、2バイト文字が正しくソートされない場合がある
      のを修正。
    ・ソート後にファイラー画面上部のファイル情報が更新されないのを修正。



5.Tips
    ・WinNT 系で空のディレクトリが削除できない。
       メニュー → 「設定」 → 「動作設定」 → 「動作設定」タブ → 「デ
      ィレクトリ削除時の読み込み違反対策をする」のチェックを外してみてく
      ださい。

    ・WinNT 系で SpringM 起動中に Susie プラグインを入れ替える。
       SpringM を使うと、Susie プラグインを起動時にロードしてしまうため、
      SpringM を起動中は Susie プラグインを入れ替える(バージョンアップ
      する)ことができなくなってしまいます。そのため、Susie プラグインを
      入れ替えたい場合には、一旦 SpringM を終了させて、エクスプローラや
      他のファイラーを使って入れ替えている人が多いかもしれません。
       実は、WinNT 系では使用中のファイルの削除はできませんが、リネーム
      が可能になっています。このことを利用すれば、SpringM から、入れ替え
      たいプラグインの拡張子を .spi から .sp_ などに変えたうえで、新しい
      プラグインを Susie ディレクトリにコピーし、SpringM を再起動させて
      から古いプラグインを削除するという手順を踏むことで、プラグインの入
      れ替えができます。

    ・ファンクションキーが動作しない。
       ファンクションキーの初期設定が正しく行われない場合があるようです。
       SPRINGM.CFG の [FUNCTION] セクションを、例えば次のように書き換え
      てみてください。

      [FUNCTION]
      [ヘルプ]LsHelp
      [mTEXT]Mask [*.Txt, *.Doc, *.1st, *.cfg],[TextData]
      [m画像]Mask [*.mag, *.jpg, *.pi, *.gif, *.bmp, *.q4, *.pic],[画像データ]
      [mEXE]Mask [*.exe, *.com],[実行可能ファイル]
      [m全部]Mask *.*
      [mHELP]Mask [*.hlp],[ヘルプ]
      [m今日]Mask [\DTODAY],[今日のファイル]
      [m今日ア]Mask [\ATODAY],[今日アクセスしたファイル]
      [lOFF]lauto off
      [l画像]lauto [*.mag, *.jpg, *.pi, *.gif, *.bmp, *.q4, *.pic, *.lzh],[絵]
      [lvEXE]SetExt EXE,lview
      [lvEXEOFF]UnSetExt EXE
      [END]



6.更新履歴
    2004/11/26  Ver.1.50k  (暫定公開)
        ・最初の公開バージョン。

    2004/11/27  Ver.1.50k1 (暫定公開)
        ・Win9x でも 2GiB 以上のディスクサイズに対応。

    2004/11/27  Ver.1.50k2 (非公開)
        ・lview を .bz2 に対応させた。

    2004/11/28  Ver.1.50k2 (暫定公開)
        ・Win9x で、名前にピリオドを複数含むディレクトリに移動できなくな
          っていたのを修正。

    2004/11/30  Ver.1.50k3 (暫定公開)
        ・各種ダイアログボックスを修正。

    2004/12/02  Ver.1.50k4 (暫定公開)
        ・メニューの一部にアクセスキーを追加。
        ・4GiB 以上のファイルサイズの表示に対応。

    2004/12/03  Ver.1.50k5 (暫定公開)
        ・ファイラー画面上部に表示されるファイルサイズを3桁区切りで表示
          するように変更。
        ・メニューを一部修正。

    2004/12/04  Ver.1.50k6 (暫定公開)
        ・ファイラー画面上部に表示されるタイムスタンプを、年を4桁表示に
          し、さらに秒を表示するように変更。

    2004/12/06  Ver.1.50k7 (暫定公開)
        ・1.50k4 以降でファイル名が長いときに表示がおかしくなっていたの
          を修正。
        ・マークファイルの合計サイズが 4GiB 以上のときにも正しい値を表示
          するように修正。

    2004/12/07  Ver.1.50k8 (暫定公開)
        ・ディレクトリの名前が長いときに、名前が途中で切れて表示されてい
          たのを修正。(1.50k4 のバグ修正の過程でバグが混入していた。)
        ・1.50k4 以降でメモリリークしている可能性があったのを修正したつ
          もり。(Delphi の文字列の扱いはよく分からん。)

    2004/12/20  Ver.1.50k9 (暫定公開)
        ・(最終版と公言しておきがら再び更新。)
        ・いくつかの設定編集ダイアログボックスにアクセスキーを追加。
        ・いくつかのダイアログボックスで、Enter キーと Esc キーが効くよ
          うに変更。

    2004/12/22  Ver.1.50k10 (暫定公開)
        ・(最終版と公言しておきがら再々更新。)
        ・lview で zip ファイルを見ると、タイムスタンプが 9時間ずれるの
          を修正。

    2005/02/15  Ver.1.50k11 (暫定公開)
        ・(最終版と公言しておきがらまた更新。)
        ・lview で zip ファイルを見ると、約 2MiB 以上のファイルの圧縮率
          が正しく表示されないのを修正。

    2005/03/10  Ver.1.50k12 (暫定公開)
        ・(機能の追加は行わない予定だったが、また更新。)
        ・ディレクトリのタイムスタンプを変更できるようにした。その際、パ
          ッチを当てる領域が足りなくなってしまったので、wmalign.bat を使
          ってファイルのアライメントを変更した。(これにより、
          springm.1.patch の意味がほとんどなくなってしまったので、
          springm.1.patch は更新していない。)

    2006/02/12  Ver.1.50k13 (暫定公開)
        ・(久しぶりに再開。)
        ・テキストビューワーで、ディレクトリや存在しないファイルを開こう
          とすると、直前に開いていたファイルが表示されてしまうバグを修正。
        ・解凍できるファイルの種類を拡大。(springm.dll を使用)
        ・dirtime.dll を springm.dll に統合。
        ・unlha32.dll をスタティックリンクからダイナミックリンクに変更。
          代わりに、springm.dll が必須に。

    2006/02/14  Ver.1.50k14 (暫定公開)
        ・一部のエラーメッセージが正しく出なくなっていたのを修正。
        ・lview で秒を表示するように変更。

    2006/02/18  Ver.1.50k14a (非公開)
        ・ライセンス上の危険性から、ha32.dll に関する記述を spmdll.ini
          から削除。
        ・spmdll.ini 内の解説を少し追加。
        ・(springm.exe, springm.dll に関する変更は無し。)

    2006/02/20  Ver.1.50k14b (暫定公開)
        ・.iso に仮対応。(XacRett.dll)
        ・アーカイブファイルを開けなかったときに、統合アーカイバ DLL が
          解放されないバグを修正。
        ・(springm.exe は Ver.1.50k14 のまま変更無し。)

    2006/02/26  Ver.1.50k15 (暫定公開)
        ・Pack コマンドで各種アーカイブ形式が使えるようになった。
        ・.tbz も .tar.bz2 と同様に扱えるようにした。

    2006/02/27  Ver.1.50k15a (暫定公開)
        ・.yz1 の圧縮に対応。
        ・.cab でディレクトリの圧縮ができないことを明記。
        ・.noa, dz の解凍に対応。(圧縮は挙動不審なので未対応。)
        ・.hki の圧縮解凍に対応。(ただし、マークファイルの圧縮は不可。)
        ・(springm.exe, springm.dll に関する変更は無し。)

    2006/03/05  Ver.1.50k16 (暫定公開)
        ・別ドライブのディレクトリへのジャンクションをカレントディレクト
          リにしたときに、リンク先のドライブの容量を表示するように変更。
        ・Win9x 上で FAT32 ドライブの正確なクラスタサイズを取得するよう
          に変更。また、ネットワークドライブでも可能な限り正確なクラスタ
          サイズを取得するように変更。

    2006/07/10  Ver.1.50k17 (暫定公開)
        ・名前に半角スペースを含む .lzh ファイルを解凍できないバグを修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/04/29  Ver.1.50k18 (非公開)
        ・Vista での見栄えを改善するために 48x48 のアイコンを作成。
        ・XP のビジュアルスタイル使用時や Vista で、タイムスタンプ変更ダ
          イアログボックスと属性変更ダイアログボックスで余計なスクロール
          バーが表示されるのを修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/05/02  Ver.1.50k18 (暫定公開)
        ・Vista や XP の一部で、OS の関連付け実行が動作しない場合があっ
          たのを修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/05/04  Ver.1.50k19 Beta1 (非公開)
        ・Vista や XP の一部で、OS の関連付け実行が動作しない場合があっ
          たのを再度修正。SpringM 上で関連付けがされていない場合は、OS
          上で関連付けがされているかどうかに関わらず、必ず OS での関連付
          け実行を試行するようにした。

    2007/05/09  Ver.1.50k19 Beta2 (非公開)
        ・ユーザー定義ファイル編集ダイアログボックスのサイズを調整。
        ・Vista で UAC を有効にしているとき、管理者権限の有無をファイラ
          ー画面のタイトルに表示するようにした。
        ・SPRINGM.CFG の [環境変数] セクションの EDMSNF, 1 という行が増
          殖するバグを修正。

    2007/05/11  Ver.1.50k19 Beta3 (非公開)
        ・Vista で UAC を有効にしているとき、管理者権限の有無をシェル画
          面のタイトルにも表示するようにした。
        ・eXecute ダイアログボックスなどで「参照」ボタンを押したときに表
          示される「ファイルを開く」ダイアログボックスのサイズを変更でき
          るように修正。(Win98 からの新機能であるため、Win95 では問題が
          出る可能性あり(未確認))

    2007/05/12  Ver.1.50k19 (暫定公開)
        ・WinXP 以降のビジュアルスタイルに対応させるため、リソースに
          manifest を埋め込んだ。
        ・48x48 のアイコンを微調整。

    2007/05/15  Ver.1.50k20 (暫定公開)
        ・1つ上の階層のディレクトリに戻ったとき、ファイラー画面のスクロ
          ールバーの位置がずれるバグを修正。

    2007/05/20  Ver.1.50k21 (暫定公開)
        ・コマンドを実行した後や、他のアプリからフォーカスが移ってきたと
          きに、ファイルのマークを解除されないように変更。

    2007/05/21  Ver.1.50k21a (暫定公開)
        ・多数のファイルがマークされたときの再読込速度を大幅改善。
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)

    2007/05/21  Ver.1.50k22 (暫定公開)
        ・ディレクトリの末尾のファイルをマークして削除したりすると「イン
          デックスがリストの範囲を超えています」というエラーが表示される
          ことがあるバグを修正。(Ver.1.50k21 以降でのバグ)

    2007/05/27  Ver.1.50k23 (暫定公開)
        ・カレントディレクトリの変更時に、ディレクトリ名を大文字化しない
          ように変更。
        ・LOGLIST, COPYLIST のディレクトリ名を大文字化しないように変更。
        ・カレントディレクトリの変更に失敗したときに、他のドライブのルー
          トディレクトリに移動することがある問題を修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/05/29  Ver.1.50k24 Beta1 (非公開)
        ・ファイラー画面のスクロールバーの長さがおかしかったのを修正。
          (特に、ファイル数がページ単位にちょうど収まる場合など。)
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/05/31  Ver.1.50k24 Beta2 (非公開)
        ・日本語ファイル名の補完がおかしくなっていたのを修正。
          (Ver.1.50k19 でのビジュアルスタイルへの対応が原因だったため、
          ビジュアルスタイルへの対応は取りやめた。)
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/06/02  Ver.1.50k24 (暫定公開)
        ・ファイラー画面でのインクリメンタルサーチを新規追加。
        ・lview や Pack で、@ や - で始まるファイル名を扱えない場合があ
          ったのを、一部修正。(完全修正はできていない。)

    2007/06/03  Ver.1.50k25 Beta1 (非公開)
        ・インクリメンタルサーチでカーソルを移動した後、Shift + クリック
          でファイルをマークすると、正しいファイルがマークされなかったの
          を修正。
        ・インクリメンタルサーチで、全角半角を区別しないように変更。
        ・インクリメンタルサーチで、部分一致検索をできるようにした。
        ・C/Migemo による、ローマ字入力インクリメンタルサーチに対応。
        ・大容量ディスク対応パッチから機能強化パッチに名称を変更。

    2007/06/04  Ver.1.50k25 (暫定公開)
        ・LOGLIST, COPYLIST の呼び出しキーを小文字で記述していると、呼び
          出しキーが機能しなくなっていたのを修正。(Ver.1.50k23 以降での
          バグ)
        ・インクリメンタルサーチモードで Backspace を連打するとプロンプ
          トが消えることがあったのを修正。

    2007/06/05  Ver.1.50k26 Beta1 (非公開)
        ・「ディレクトリのサイズも計算」オプションを on/off しながらディ
          レクトリにマークを付けたり外したりすると、マークファイルの合計
          サイズがおかしくなるバグを修正。
        ・通常のインクリメンタルサーチで、全角半角を同一視できていないこ
          とが判明。対応するのは面倒なため、機能削除。

    2007/06/09  Ver.1.50k26 (暫定公開)
        ・インクリメンタルサーチで、1文字しか入力されていない場合は、検
          索開始を 0.5秒待つように修正。(応答の高速化目的)
        ・Find 機能の仕様変更・強化。

    2007/06/10  Ver.1.50k27 Beta1(非公開)
        ・Logdisk の入力で空文字列を入力すると NULL ポインタアクセスが発
          生していたのを修正。(Ver.1.50k23 以降でのバグ)
        ・Logdisk の入力で上下キーを入力すると NULL ポインタアクセスが発
          生することがあったのを修正。(Ver.1.50k26 でのバグ)

    2007/06/12  Ver.1.50k27 (暫定公開)
        ・Find で正規表現を使えるようにした。

    2007/06/13  Ver.1.50k28 Beta1 (非公開)
        ・ディレクトリへのジャンクションやシンボリックリンクは、[] で括
          って表示するようにした。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/06/15  Ver.1.50k28 Beta2 (非公開)
        ・シンボリックリンクの表示色を変更できるようにした。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/06/16  Ver.1.50k28 (暫定公開)
        ・ファイラー画面の最後のページでファイルをクリックしたときに、カ
          ーソルがクリックしたファイルではないところに移動する場合がある
          バグを修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2007/06/17  Ver.1.50k29 (暫定公開)
        ・ファイラー画面のサイズを変更したときに、ページ数が変わってもス
          クロールバーの長さが変更されないバグを修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2008/07/15  Ver.1.50k30 (暫定公開)
        ・他のアプリで開いているファイルも .7z や .zip 形式で圧縮できる
          ように変更。
        ・ファイル圧縮時、拡張子として .zi を指定すると、パスワード付き
          .zip で圧縮するように変更。
        ・ファイル圧縮時、拡張子として .exe を指定すると、7-Zip の自己解
          凍形式で圧縮するように変更。
        ・1つ上のディレクトリに移ったときに、ちらつきが発生するバグを修
          正。(Ver.1.50k22 以降でのバグ)
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2008/07/21  Ver.1.50k31 (暫定公開)
        ・ファイル名をツールチップで表示するように変更。
        ・ファイラー画面で、マウスホイールでページを切り替えられるように
          変更。(実験的)
        ・ファイル名に "&" を含むとき、ファイラー画面上部のファイル名が
          正しく表示されないのを修正。

    2008/07/22  Ver.1.50k31a (暫定公開)
        ・ファイルが1つもないディレクトリでツールチップを表示しようとし
          て落ちるのを修正。
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)

    2008/07/23  Ver.1.50k32 (暫定公開)
        ・ファイル名に "&" を含むとき、タイムスタンプ変更画面やファイル
          属性変更画面で、ファイル名末尾が表示されなくなっていた問題を修
          正。(Ver.1.50k31 以降でのバグ)
        ・ファイラー画面の詳細表示・通常表示を切り替えたときに、ツールチ
          ップが正しく表示されない問題を修正。(Ver.1.50k31 以降での制限)

    2008/10/22  Ver.1.50k32a (非公開)
        ・7-zip32.dll を使って、.7z または .zip 形式で圧縮する際に、圧縮
          中のダイアログが開いている状態でカレントディレクトリを変更する
          と、圧縮に失敗するのを仮修正。(単一ファイルや単一ディレクトリ
          の圧縮については修正できたはずだが、マークファイルの圧縮につい
          ては未修正。)
        ・springm.dll のベースアドレスをデフォルト値から変更。(ロード高
          速化やシステム全体で見たときのメモリ使用量削減が期待できる。)
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)

    2008/11/15  Ver.1.50k33 (暫定公開)
        ・ツールチップにフォーカスが奪われ、キー入力ができなくなる場合が
          あるのを修正。
        ・ツールチップに、ショートカットファイルのリンク先を表示するよう
          に変更。
        ・ファイルのバックアップで表示されるデフォルトファイル名を、「元
          のファイル名 + .BAK」に変更。(従来は、元のファイル名の拡張子
          を .BAK に変更したものがデフォルト。)
        ・ドライブの空き容量等が 0 の時には、空欄ではなく 0 を表示するよ
          うに変更。
        ・ディレクトリへのショートカットを選択して、Enter を押すかダブル
          クリックすると、リンク先ディレクトリに移動するように変更。
        ・ディレクトリへのショートカットは、ディレクトリと同じ色で表示す
          るように変更。

    2008/11/17  Ver.1.50k34 (非公開)
        ・ディレクトリへのショートカットのリンク先が有効なディレクトリで
          はない場合、リンク先へは移動せず、関連付けを実行するように修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2008/11/20  Ver.1.50k35 (暫定公開)
        ・ショートカットのリンク先を SpringM の関連付け実行を使って開く
          ように変更。
        ・アドバタイズショートカット(MSI で作成されたショートカット)は
          ディレクトリへのショートカットとしては扱わないように変更。

    2008/12/23  Ver.1.50k36 (暫定公開)
        ・コンテキストメニューの改善。
        ・Mainウィンドウ(シェルウィンドウ)の設定で、「ファイラーを閉じ
          たときに同時に閉じる」「ファイラーとの排他表示」の2つを同時に
          オンにしていると、シェルウィンドウを開いたときに、SpringM 自体
          が終了してしまうバグを修正。

    2008/12/31  Ver.1.50k37 (暫定公開)
        ・<.> を選択してコンテキストメニューを表示したときに、エクスプロ
          ーラのバックグラウンドを右クリックしたときに表示されるコンテキ
          ストメニューが表示されるように修正。(ただし、一部のメニューは
          現バージョンでは正常に動作しない。)
        ・同梱のソースファイルに不足があったのを修正。

    2009/01/10  Ver.1.50k38 (暫定公開)
        ・1列表示モードを新設。
        ・ファイルもディレクトリもないディレクトリで、コマンドを実行しよ
          うとすると、エラーになるのを修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2009/02/11  Ver.1.50k38a (暫定公開)
        ・.iso の展開・閲覧に対応。(UnIso32.dll)
        ・(spmdll.ini のみの変更。)

    2009/02/25  Ver.1.50k39 (暫定公開)
        ・ファイルサイズでソート時、2GiB を超えるファイルが正しくソート
          されないのを修正。
        ・ファイル名でソート時、2バイト文字が正しくソートされない場合が
          あるのを修正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2009/03/01  Ver.1.50k40 (暫定公開)
        ・拡張子でソート時、拡張子のないファイルが正しくソートされなかっ
          たのを修正。(Ver.1.50k39 でのバグ)
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2009/04/26  Ver.1.50k40a (暫定公開)
        ・メディアの入っていないドライブへ移動したときに、エラーメッセー
          ジが表示されないように変更。
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)

    2009/05/02  Ver.1.50k41 (暫定公開)
        ・ハイフンやアポストロフィを含むファイル名のソートが従来と異なっ
          ていたのを修正。(Ver.1.50k39 でのバグ)
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2010/08/29  Ver.1.50k42 (暫定公開)
        ・ソート後にファイラー画面上部のファイル情報が更新されないのを修
          正。
        ・(springm.dll の変更は無し。)

    2011/05/25  Ver.1.50k43 (暫定公開)
        ・lview 内で lview を開くファイルを spmdll.ini で設定できるよう
          に変更。

    2011/05/26  Ver.1.50k43a (暫定公開)
        ・C/Migemo 1.3 対応。
        ・DLL プリロード攻撃対策。
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)

    2011/05/29  Ver.1.50k43b (暫定公開)
        ・ファイルの属性を変更する権限があれば、ファイルの書き込み権限が
          無くてもタイムスタンプを変更できるように変更。
        ・C/Migemo によるインクリメンタルサーチで、'[', ']' などの一部の
          記号が検索できなかったのを修正。
        ・シンボリックリンクのリンク先が正しく表示されない場合があったの
          を修正。
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)

    2019/07/23  Ver.1.50k43c (暫定公開)
        ・シンボリックリンクのリンク先が UNC パスの場合正しく表示されな
          かったのを修正。
        ・DLL のコンパイラを VC6 から VC2010 に変更。
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)

    2019/07/24  Ver.1.50k44 (暫定公開)
        ・メニューのヘルプから HTML ヘルプを表示するように変更。

    2019/07/27  Ver.1.50k44a (暫定公開)
        ・シェルや TVIEW, PVIEW, LVIEW などで F1 キーを押してもヘルプが
          表示されなかったのを修正。
         (springm.chm のみの更新。)

    2020/11/11  Ver.1.50k44b (暫定公開)
        ・WSL のシンボリックリンクのリンク先を表示できるように変更。
        ・(springm.exe 本体の変更は無し。)



7.注意事項、その他
    ・このパッチは、原作者である、たけと98氏の許可を得て公開しているも
      のではありません。そのため予告無く公開を取りやめることがあります。
    ・このパッチを使用することで何らかの問題が発生してもパッチ作者はいっ
      さいの責任を負いません。各自の責任で使用してください。
    ・このパッチに関する質問をたけと98氏にすることは決してしないでくだ
      さい。


    ・SpringM の解析には、dispe (*10), diswin (*11) を利用させていただき
      ました。
    ・自己展開パッチファイルの作成には、WDiff (*12) を利用させていただき
      ました。
    ・リソースの変更には、ResouceHacker (*13) を利用させていただきました。

      (*10) http://kmkz.jp/mtm/?load=dispe
      (*11) http://www.vector.co.jp/soft/win31/prog/se011061.html
      (*12) http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se057654.html
      (*13) http://www.users.on.net/johnson/resourcehacker/


    ・このパッチ自体のバグがなければ、本バージョンを最終バージョンとする
      予定です。しかし、SpringM の開発が停止してから現在までの 6年間、不
      満を持ちつつも SpringM を使い続けてきた人たちならば、このパッチを
      当てることで、さらに 6年は使い続けることができるでしょう。;-)

      ……と、書いたものの解析・開発再開。気が向いたときに少しずつ改良し
      ていくかもしれません。もちろんソースはないので出来ることに限りはあ
      りますが。


        パッチ作者 : K.Takata
        URL        : http://k-takata.o.oo7.jp/


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