mp4v2 1.9.1 が遅い理由がようやく分かった。"Issue 50 - mp4v2 - Extremely Poor Performace with Native Win32 - Std Fileprovider - Project Hosting on Google Code" によると、ファイル入出力に Win32 API を直接使っているせいでバッファリングされていないのが遅い原因だそうだ。mp4v2 1.9.1 では、Win32 API を使うように変更されていることは気付いていたが、それが原因だとは見抜けなかった。従来のように stdio を使うように書き直したところ mpeg4ip 1.6.1 と同等の速度になったので、mp3infp 2.54i/u4 として公開した。
"Issue 47 - mp4v2 - Bug fixes for mpeg4ip-1.6.1 which might still apply to mp4v2 - Project Hosting on Google Code" という気になる書き込みもあるが、今回は特に対策していない。
Musepack に対応した改造版 mp3infp が公開されている。(mp3infp modified to support musepack files - Musepack Forums)
肝心のソースがない。
最近 VLC の高速再生機能をよく使っているが、2倍速以上で使うと音の劣化がひどいのが気になっている。scaletempo プラグインだけでもコンパイルできるようにしてみようと思い、試してみることにした。
基本的には、Win32CompileMSYSNew - VideoLAN Wiki のやり方をそのまま行ったが、いくつかそのままでは駄目な部分もあった。
autoconf, automake, libtool はリンクが切れていた。msys-1.0.11 用の代わりに msys-1.0.13 用を使った。（後日再確認すると、msys-1.0.11 用もあった。） autoconf は、最新の 2.65 ではなく 2.63 を使わなければならないようだ。2.65 を使った場合は、bootstrap 時に、--gnu オプションでエラーが出た。
Contribs は、contrib-20091208-win32-bin-gcc-4.2.1-sjlj-runtime-3.15.2-only.tar.bz2 を使った。contrib-20100608-win32-bin-gcc-4.4.4-runtime-3.17-only.tar.bz2 は、counfigure 時に、mozilla のヘッダファイルがないといわれる。（--disable-mozilla にすれば問題ないのかもしれないが、未確認。）
*.tar.lzma の解凍には、改造版の tar32.dll を用いた。
bootstrap と configure は、前述のサイトの通り行い、コンパイルは以下の手順で行った。
$ cd compat/ $ PATH=/usr/win32/bin:$PATH make libcompat.la $ cd ../src/ $ PATH=/usr/win32/bin:$PATH make libvlccore.la $ cd ../modules/audio_filter/ $ PATH=/usr/win32/bin:$PATH make libscaletempo_plugin.la
modules/audio_filter/.libs/ に libscaletempo_plugin.dll ができあがった。
HDD 容量は msys, MingW, VLC をすべてまとめて 850MB ほど消費した。
scaletempo プラグインにはパラメータが 3つあり、設定画面からそれらの値を変更できる。これらの値は再生速度に合わせて適切に設定しないときれいに聞こえないが、現在の VLC は再生速度を変えても同じ値が使われる。速度に合わせて動的にパラメータを変えるようにしてみようと思う。
ずいぶん前の記事に、ひどい間違いがあったことに気付いたので、修正しておいた。
mp3infp 2.54i/u3 で mp4 ファイルを開くのに時間が掛かるとの報告があった。確認してみたところ、確かに、2.54i/u2 に比べて時間が掛かる。せっかく、今後のメンテナンスのことを考えて、mpeg4ip 1.6.1 を mp4v2 1.9.1 に更新したというのに、使い勝手が悪くなってしまっては意味がない。
しかし、原因が全く分からない。最悪の場合、mpeg4ip 1.6.1 に戻すか。あまりやりたくないが。
先月の spam メールの集計結果。着信拒否にならなかった spam が少なくとも 1522通。そのうち、@nifty の迷惑メールフォルダーでも Spam Mail Killer でも spam として認識できなかったものが 2通(0.13%)。